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書く!
目標は今月中にとにかく1話。
追記:1/14
書くのは、リーダさんで。リーダさんを書くということはみやびーを書くということでもあるんだけど。
内容はこんな感じで。
時節は夏。司とみやびとリーダの三人が本物の家族になってもう半年近くになりました。相変わらずといえば相変わらずの楽しい日々。
ですけれど、みやびは内心、一向にリーダに手を出そうとしない司と、そのことに何の不満も抱いていない様子のリーダに対して段々と複雑な心境を募らしていたのです。
みやびさんは思いました。
納得いかーーーん!
自分ばかりが司に愛されることに、みやびはいつしかストレスを感じるようになっていたのです。自分を愛してくれるみたいに、大好きなリーダのことも愛してほしい。それがみやびさんの正直な想いでした。
それはどこか壊れた考えただとわかってはいましたが、元より壊れたところから始まったのが今の三人の関係です。世間から見れば壊れていても、これが三人の正しい形なのでした。
ですけれど、今のままでは三人の正三角形な関係が歪んでしまうのでは、と不安に思ってしまったのです。
なにより、自分ばっかりいい思いをしているのは、幾らリーダが気にしていなくてもやっぱり居心地が悪いのです。
みやびさんは考えました。
リーダにも、いい思いをしてもらいたい。
でも待てよ、とみやびさんは決心したことを司さんに相談しにいこうとしてはたと思いとどまりました。ここで司さんに頼んでリーダに手を出してもらうのは、後々面倒なことになるんじゃないだろうか。
みやびさんには、司さんがリーダさんに手を出さないのは、司さんがみやびさんを大事に想うのと同じくらいに司さんがリーダさんのことを大切に想っているからだというのがよくわかっていました。やつは誠実なバカなのです。
だが、司さんは所詮は男という生き物。此方から頼んでリーダに手をつけてもらうというのは、結局司さんを付け上がらせることになるのではないでしょうか。
いやいや、彼の性格からしてつけあがるなんてことはないでしょうけれど、ただでさえ彼に精神的に甘えきってしまっている自分とリーダが、もうどうしようもないくらいに彼に依存してしまうのではないかと恐れてしまったのです。
特に、もう半ば手遅れ、というか最初から全然司さんに対して敵わなかった自分はもう仕方ないとしても、司さんが日頃頭のあがらない精神的上位にいるリーダさんまでが墜ちてしまえば、いったいどうなってしまうのか。
みやびさんは根っからの支配者なのです。いくら司さんとはいえ、身も心も主導権を預けきってしまうのは、風祭のプライドが許さないのでした。
なにより、自分たちばかり司さんにメロメロになってしまうのは面白くなかったのです。少なくとも、自分たちと同じくらいには彼には自分たちにメロメロになってもらわなくては。
なぜかあまり周りには認めてもらえてないのですが、風祭みやびさんはとても頭の切れる女でした。名案など、団扇を仰ぐくらい簡単に生まれてきます。
「ねー、リーダ」
「はい。なんですか、お嬢様。改まって」
「ちょっと司に襲われてほしいんだけど」
「……はい?」
その日から司の周りで起こり始めるハプニング。
変なところにギアが入り突っ走り始めるみやびに、はじめは振り回されるばかりのリーダだったが、一向に手を出してこない司に段々と複雑な念を――みやびの思惑通りに――抱き始める。
そして、とある出来事を契機に本気になるリーダ。
「マイロード、お覚悟を」
「り、リーダさん、なにを?」
「今この時よりこそが、私と司様との真剣勝負にございますれば」
そしてはじまる、怒涛のようなリーダとみやびの女の武器を駆使しまくった誘惑攻撃。はたして滝沢司の男の意地と沽券と儚い理性は、これを無事耐え凌ぐことができるのか。
真夏の鳳華女学院の学舎、理事長邸宅、海、山、温泉を舞台にお送りする「遥かに仰ぎ、麗しの」SS
【リーリア・イリーニチナ・メジューエワの誘惑ダイアリー】
2007年公開予定。だよ?
とまあ、こんな感じで。
個人的にはイェン姐も書いてみたいものがある。
あっちの三人の関係も、素敵に歪だからなあ。
長らく二次創作は書きたいと想うようなネタもなかったんだけど、かにしのは久々に執筆意欲が掻き立てられるキャラたちで。いや、あの据え膳が悪いんだが。据え膳が。
司にあてがわれた部屋のベッドがダブルベッドよりもでかい三人で寝ても充分広いベッドだというのは、悪質にもほどがあるフェイントだったですよ!!
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