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映画「大日本帝国」

 投稿者:稲葉小僧夢乃助  投稿日:2009年 8月12日(水)06時58分52秒
  ちょいと気になるシーンがあったので、またDVD借りてきて観たのです。
その、気になっていたシーンではないのですが、・・・・

<サイパンでの玉砕戦>
参謀司令官:貴様も帝国陸軍の軍人なら、役にも立たんような者を心配するより、まず軍人の本分
を守れ!
中隊長:軍人の本分とは何ですか?・・・祖国を守ることではありませんか?・・・
    祖国とは何ですか?・・・そこに住む人間たちではありませんか?・・・
    ここにも日本人がいる以上ここが祖国です。非戦闘員を守ることが、帝国軍人の本分では    ありませんか?・・・同胞を見殺しにして司令部だけが生き残って何処に勝利があります    か?・・・そのような命令は、自分は命令とは考えません。
参謀司令官:貴様、敵前逃亡でぶった切るぞぉー!
中隊長:あなたの軍刀は、アメリカ兵を切るためにぶら下げているんではないのか?

この中隊長の言い分は、ちょいと優等生的な言い方とも言えないこともないですが、ぼくは共感します。ただ自分がその現場で同じ様な事を言えるか?と自問すれば自信はありません。
軍隊内で上官に逆らうということは、そら恐ろしいことのようです。中にはやっぱりいたんでしょうね?反骨精神溢れる兵が。ぼくが実際軍隊生活していたら、おそらく便所の中で首を括っていたかもしれません。

政治家も軍人も「国益」「国益」と言いますが、われわれ一般庶民の益までは果して考えているのだろうか?と甚だ疑問に思います。・・・終戦間際の満州では日本の民間人を置き去りにて、関東軍はさっさっと逃げていったという話を聞きましたが、先日読んだ「沈黙のファイル」では、ソ連軍侵攻の時の盾として日本人の民間人を置き去りにして、その間体制を整えるという以前からの作戦だったみたいです。・・・これは今の自衛隊にしても、本当に日本国民?を身を持って守ろうとする気はさらさらないみたいですよね?

ポツダム宣言を受諾するのに、すったもんだして原爆落とされるは、ソ連も参戦してくるは、・・
ま、そのお陰で国体(天皇制)も生き残ったし、めでたしめでたしということか?

「大日本帝国」という名称は明治22年から昭和22年まで58年間の天皇が統治する日本が使用していた国号なのだそうです。現在は「日本国」ですね。たとえば「日本人民共和国」という名称にならないでよかったという人は多いですよね?

この映画「大日本帝国」の脚本は「総長賭博」や「仁義なき戦い」の笠原和男です。
この映画は右翼からは「左翼映画」だと酷評され左翼からは「右翼映画」だと酷評されているみたいです。そこが面白いのですね?
 

(無題)

 投稿者:稲葉小僧夢乃助  投稿日:2009年 8月 6日(木)06時02分15秒
  ELBE14さん、「君側の奸」補足ありがとうございます。
ちょいと自分の頭の中が堂々巡りしていて、考えがまとまりません。
↓の文章でも読んで今日はもう寝ます。アシカラズ!

http://homepage2.nifty.com/kumando/mj/mj030117.html
 

「君側の奸」補足

 投稿者:ELBE14  投稿日:2009年 8月 5日(水)12時35分48秒
  よーするに、この言葉は天皇が自分たち(例えば抗戦派の将校たち)の意に反した終戦の詔勅を出したと聞いて、「それは陛下の御意志ではなく、側近に奸物がいて陛下を篭絡しているのだ!」と誤解するわけですね。
つまり、天皇陛下にたてつくことは帝国軍人として不可能なのだが、この理屈であればどうどうとできると・・・。そんなわけで「君側の奸」というのは統帥権干犯とおなじようなTPOで使われたようですね!

http://www4.ocn.ne.jp/~m-aso

 

「尊皇討奸」

 投稿者:稲葉小僧夢乃助  投稿日:2009年 8月 4日(火)23時55分20秒
  「君側の奸」を調べていたら「尊皇討奸」が出てきました。
ぼくはまだこの辺の事情が自分の中でよく整理できてはいなかったので、ここで少しでも明らかにできればと思っています。
2.26事件の青年将校や玉音盤を奪ばって徹底抗戦をしようとして失敗した軍人たち、満州事変やノモンハン事件を引起した軍人たちは、天皇の意向に反することをしたことでは共通しているとは思うのですが、「君側の奸」に当たるのはどういう人たちなのか?
例えがよくなかったかもしれませんが。

「大日本帝国」という映画をむかし観たのですが、ラストシーン近くで、たぶんシンガポール戦線
で玉砕して行く将校が<陛下、お先に参ります>というセリフがあったのです。
この将校にとっては、陛下も当然最後は玉砕するものだという考えから出たセリフじゃないのかな?と思ったわけです。玉音盤事件の将校と同じ考えだったのかな?と。天皇と国民は一心同体であるから、国が滅びるときは天皇とともに国民も一緒に滅びますよ。という考えなのかな?

これは裏を返せば林房雄「大東亜戦争肯定論」・・・東京裁判を「戦勝者の敗戦者に対する復讐」と弾劾して<われわれは有罪である。天皇とともに有罪である!」と。
でもこういう戦争観はいまや説得力は持たないとしても、日本人の心情の奥深くに沈殿しているのではないのかな?こういう日本人の無意識を掘り起こして客体化していく作業が必要なのかもしれません。
 

「統帥権干犯」と「君側の奸」

 投稿者:ELBE14  投稿日:2009年 8月 4日(火)06時35分36秒
  おはようございます。拙いわがBBSをご紹介いただき、ありがとうございます。
題名の二つの言葉ですが・・・・なんともカッコのいい、勇壮な語感の言葉ですね!
この言葉を口走れば、もう自分は天皇の忠実なしもべであり、大君の宸襟を安んじ奉らんとの赤誠を証明できたような錯覚におちいったのでしょう。

終戦時の御前会議で終戦が決定されたとき、後者の言葉が随分と抗戦派陸軍将校から出たようです。天皇はただだまされているのだと言う理屈は、結局は天皇に対して反逆しているわけでなく、都合のいい理屈となりました。
当時の日本人は考え方はともあれ、天皇だけは守り抜く考えが大勢だったようです。

とにかく、この単語は誰が考えたのかわからないが、かなりの刺激で当時の青年将校たち、また頭でっかちの国粋主義者たちにこころよく響いたでしょうね!
あと、どんなかっこいい言葉ありましたかね?

http://www4.ocn.ne.jp/~m-aso

 

「華の乱」

 投稿者:稲葉小僧夢乃助  投稿日:2009年 7月30日(木)07時17分5秒
  きのうは「華の乱」を観たのです。
歌人の与謝野晶子と小説家の有島武郎を軸に展開するドラマなのです。
時代背景はまさに明治末から関東大震災後までなのでした。
登場人物の華々しいこと。思いつくままに挙げてみます。与謝野鉄幹、松井須磨子、島村抱月、
大杉栄、和田久太郎、伊藤野枝、辻潤などとそれをを取り巻く人物たちです。


この映画では傍流なのですがボクの興味は、大杉栄と辻潤です。伊藤野枝は最初辻潤と夫婦で分かれた後大杉と共に暮らし関東大震災直後、大杉とその甥子と共に憲兵隊によって虐殺されますね。
辻潤は尺八を吹きながらの放浪生活の果てに餓死します。

最近読んだ「テロルとクーデターの予感」<佐藤優VS魚住昭>の中で佐藤は、アナーキズムには二つの系譜があり、どちらも個を起点に構想するが、仮のその一つをAとすればこちらは、国家権力という暴力装置が無くなっても、秩序感覚なり友愛の感覚なりは残るので、そういう個の結びつきで世の中を築いて行こうとする思想。そしてBの方こちらは、政治運動よりも文芸の分野に大きな影響を与えた「唯一者とその所有」(マックス・シュティルナー)・・・そのポイントは、
人が人を殺すのも自由だし、友愛の情で何かを与えるのも自由。圧制で抑圧されてもそんなの屁とも思わない。そう考えたときに人は自由になれるという思想。Aを代表するのが大杉栄でBの代表が辻潤なのだそうです。

そして、佐藤は更に、雨宮処凛さんたちが<生きさせろ運動>をやっているのは、大杉栄の後継者に当たると。そして秋葉原無差別殺傷事件の犯人はアナーキズムB的思想が宿る。そして雨宮さんたちが、派遣労働に対しての国に対しての働きかけでは何一つ変えられなかったのが、あの無差別殺傷事件には、国に見直させるだけの力があったと言い、これはアナーキズムBあるいはニヒリズム革命の勝利と解釈しています。

因みに辻潤はダダイストでもありますよね。この大杉栄VS辻潤を1970年代日本のフリージャズ界にスライドさせれば、山下洋輔トリオVS阿部薫に当て嵌まるのか?・・・さあどうでしょうかね???
 

「明日への遺言」

 投稿者:稲葉小僧夢乃助  投稿日:2009年 7月28日(火)20時59分8秒
  最近、ELBE14さんの掲示板で戦争責任を巡る三つ巴の論戦が繰り広げられておりますが、その中で
岡田質(たすく)中将のことが出てきたので調べてみたら、大岡昇平原作の映画があることを知り、今日その「明日への遺言」を観たのでした。どんな話の映画かは↓を参考にしてください。

http://ashitahenoyuigon.jp/index2.html

B級戦犯として横浜裁判での遣り取りの中で、
米軍の無差別爆撃は違法行為と認識したか?とか戦争裁判における略式手続きだけで捕虜を処刑したのは合法か?処刑の方法で日本刀による斬首刑に処したのは何故か?とか捕虜の処刑は、復讐、報復か?といった事柄について論戦していました。それぞれ興味ある問題です。

その中でも、日本軍の命令系統は他国軍とどう違うのか?という問いに岡田中将は<軍による統帥権の確立を挙げ、上官の命令は軍律を無視してでも遂行せねばならない。>と語っているシーンがあったのです。

われらが戦争責任談義の中でもこの「統帥権の確立」というキーワードがメインになってきた今日この頃です。「統帥権」に関してELBE14さんが分かり易く解説していますので、関心のあるお方は http://0bbs.jp/elbe14/ 覗いてくださいませ!

この映画に欲を言えば、処刑された捕虜の関係者が証人か参考人としての意見も聞きたかったし、
岡田中将の部下たち(処刑の実行犯)C級戦犯としての裁判の遣り取りも描いて欲しかったですね。これでは、岡田質という軍人は部下思いで、自分一人で罪を背負った立派な軍人だったというだけの映画になってしまったように、ぼくは感じたのでした。
原作はまた違うかもね?
 

7・26集会

 投稿者:稲葉小僧夢乃助  投稿日:2009年 7月27日(月)02時31分23秒
  きのう、「7・26パナソニック裁判キャラバン福島集会」に参加しました。
主な内容は、裁判原告からの訴えと被解雇者の皆さんと支援者のリレートークと歌と楽器演奏、それに労働相談、署名運動などです。

ボクはオープニング演奏に「聞け万国の労働者」(メーデーの歌)を吹いた後、リレートークの合間には、チンドン・ナンバーの「竹雀」、次に自作のワルツ「花に舞え」・・・これは<春三月縊り残され花に舞う>という大杉栄の歌からヒントを得た曲です。次は「船頭小唄」から「天然の美」。この3曲は明治末から大正の関東大震災ぐらいまでの時代の歌やその時代を想定した曲です。大正ロマンというよりは大正アナーキズムをイメージしたワルツ・メドレーでした。
最後に即興曲「プレカリアート・ブルース」で思い切り暴れてみました。

この集会参加者の多くは、アラカン世代です。この前の「実録・連合赤軍」の上映会での観客も
アラカン世代オンリーといってもいいくらいに、どうして若者、せめてロスジェネ世代まで繋がらないのか?

と言いながら、自分の出し物なんかアラカン世代の記憶からも無くなりかけている古い古い音曲であります。だからと言ってヒップホップでもやればいいのか?という問題ではないし。
こういう運動に新しい風をどう呼び込んでいくのか?というのが一つの課題なのかもしれませんね?
 

野中広務

 投稿者:稲葉小僧夢乃助  投稿日:2009年 7月22日(水)00時36分37秒
  「沈黙のファイル」を読んでいて感心したのは、インタビューをはじめ膨大な情報収集力です。
ま、これは共同通信社社会部数名のスタッフによるものだからかもしれません。そのスタッフの中の一人である魚住昭の著作にも手を伸ばしました。「野中広務<差別と権力>」です。それに連動して「差別と日本人」野中広務VS辛淑玉(しん・すご)です。

差別と闘いながら、その差別をバネに権力闘争を展開してきた野中広務の仕事の中でも、ぼく的に
一番関心を引いたのは[国旗・国歌法案]でした。このときの総理大臣は小渕首相でした。このときの官房長官までは知りませんでした。それが野中広務だったとは。

これは1999年の夏の国会で「ガイドライン関連法」をはじめ一連の反動法案可決という前代未聞の無血クーデターでもありました。90年代前半から文部省の指導で教育現場では「日の丸」の掲揚と「君が代」の斉唱が義務付けられ、教育現場では対立や混乱が続発していたのです。
野中の言い分はちゃんと法制化されていないから、混乱し悲劇的事件が起きるので、法制化するのだ、です。その悲劇的事件の象徴が、広島の世羅高校の校長が教育委員会と部落解放同盟の板ばさみになって自殺した事件でした。余談ですが、2000年のぼくの年賀状はこの事件をテーマにしたものです。

この「国旗・国歌法案」は最大の抵抗勢力である広島の解放同盟を叩く意味でも大きかったのだそうです。叩く側の鉄砲玉が同じ部落出自の右側のスター野中広務であり、狙い撃ちされたのは、部落解放の原理主義者とも呼ばれた左側のアイドル小森龍邦だったと言われているそうです。

のちに野中は2006年のTBS「時事放談」で<自分で「国旗・国歌法案」をやったけど、あとで自分で振り返ってみたら、住民基本台帳とか周辺事態法とか、もう恐いの恐いがどんどん出来たのを、自分で反省している。>と語っているそうです。

対談相手の在日のアイドル辛淑玉が言う。<「野中広務」という政治家は、談合と裏取引で平和も人権も守ろうとしたにのではないだろうか。>と。

この魚住昭を追っていたら今度は、あの「国家の罠」で大ブレークした外務省のラスプーチンと呼ばれた佐藤優にぶち当たりました。これは手強いです。なかなか解りずらい文章です。
 

「沈黙のファイル」云々

 投稿者:ELBE14  投稿日:2009年 7月20日(月)07時55分58秒
  「沈黙のファイル」云々を読ませてもらいました。なるほど全くその通りで、日本人というのはいつの時代でもかならず同じようなことを繰り返すことができる民族なんですかね。
やはり、根本的な反省というものをせずにただ勝者におもねて自国民には真相をひたかくし、戦後の軍人追放も形だけで、一部特権階級だけがお互いに守りあうという構図はかわっていないのですね。

失敗したときの検証作業と言うのは欧米ではかなりしつこくおこなわれ、勝者側の米国でさえも、真珠湾やガダルカナルでの大量の戦死者を出したことに対する査問委員会は戦後もおこなわれて数人の軍人の自殺者を出したと訊いております。
かたや日本はこの辺の反省はまったくなく、ただいびつな平和憲法だけがその証のように扱われていると言った感じですかね。
やはり日本人は検証、反省が苦手、いざ追い詰められると「さくらの如く散りぎわが大事」という心象を大切にしているのかも。
サムライが切腹前に辞世の句を読むってのも日本ならではなのでしょう。死ねば全て許されるという考えが根本にあるよーな気がします。ではでは

http://www4.ocn.ne.jp/~m-aso

 

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